トピックス

C型肝炎について
2015年3月31日

C型肝炎ウィルスの治療をあきらめていませんか?

C型肝炎ウィルスの新しい治療の紹介

~ インターフェロンを用いない、内服薬だけの治療 ~

【これまでのC型肝炎治療】

C型肝炎ウィルスによる慢性肝炎や肝硬変の場合、肝臓癌ができてくることが多く、高齢の方では10年間でおおよそ7割の方に肝臓癌ができてくるといわれています。

これまでもインターフェロンを中心にウィルスを排除するための治療方法が工夫され、C型肝炎ウィルスが消えた方では肝硬変への進行や肝臓癌がかなり少なくなることが明らかになってきました。

しかし、年齢や基礎疾患のために治療をあきらめる方や、様々な副作用のために治療を完了できない方も多く、新たな治療薬の開発が待ち望まれていました。

【新しいC型肝炎ウィルス治療】

昨年(平成26年)の夏頃から日本国内での使用が始まったⅠ型のC型肝炎ウィルスを対象にした新しい抗ウィルス療法は、2種類の内服薬(ダクルインザとスンベプラ)で6ヵ月間(24週間)治療し、おおよそ85%の方でC型肝炎ウィルスが排除できるという画期的な方法です。当初は慢性肝炎の方だけでしたが、この3月からは初期の肝硬変(代償期肝硬変)の方にも使えるようになりました。

副作用はALT増加(15%程度)、AST増加(14%程度)、頭痛(13%程度)、発熱(12%程度)、下痢(7%程度)、鼻咽頭炎(5%程度) 等と軽いものがほとんどです。まれに重篤な肝機能検査値の異常(ALT増加、AST増加、血中ビリルビン増加)を起こす症例があることから、投与開始12週までは2週間ごと、それ以降は4週間ごとに肝機能検査を受ける必要があります。なお、これまでの報告では、重篤な肝機能異常の症例でも服用を止めれば全て改善しています。(中止した場合でもC型肝炎ウィルスの陰性化がある程度は期待できるようです。)

また、今年(平成27年)の6月頃にはⅡ型のC型肝炎ウィルスに対する内服薬だけの治療も使用が可能になる予定です。

これまでのインターフェロンを中心とした治療でウィルスが陰性化しなかった方や治療を完了できなかった方でも、新しい治療方法では有用性が高く評価されています。 (ただし、インターフェロンとプロテアーゼ阻害薬を含む3剤併用療法で無効の方は難しいとされています。)

【治療費の助成制度について】

新しいインターフェロンを用いない治療方法も高額な薬剤を使いますが、保険診療の対象となる部分(診察費用、検査費用、薬剤費を含むほとんどが対象になります)に関しては国や県の費用助成の仕組みがあり、原則的には1ヵ月1万円の負担で治療を受けることができます。治療開始前に調べることが望ましいとされている耐性ウィルスの遺伝子検査などで保険診療対象外のものがあり、これらの検査は自己負担になります。

また、一部の高額所得の方では負担額が1ヵ月2万円になります。

【当病院でのC型肝炎診療】

当病院内科外来診察医のほとんどが奈良県立医大消化器・肝臓病内科医局に所属する医師です。現在通院中の方はお気軽に担当医にご相談ください。

初めて受診される場合にはこれまでの治療内容などがわかる資料があれば持参して下さい。また、肝炎以外の疾患で治療されている方は、そちらの治療内容がわかる資料(お薬手帳など)も持参して下さい。

ご都合がつくようでしたら月曜日と金曜日の午後診(午後2時~4時)で肝臓専門医の東野医師が診察しています(予約制専門外来)。電話での予約にも対応いたしますのでお気軽に受付にご相談ください。

(☆火曜日の夜診は循環器専門医が担当していますので、C型肝炎の診療については十分に対応できません。ご了承ください。)



平成26年度手術件数
2014年10月17日
年間総手術例数 684
骨・関節外傷観血整復術 206
上肢  
鎖骨骨折 12
肩鎖関節脱臼 1
上腕骨頚部骨折 5
上腕骨骨幹部骨折 2
上腕骨顆上・顆部骨折 7
Monteggia骨折 0
前腕骨折 34
手根骨・手指骨折 14
その他 43
 
下肢  
骨盤骨折 0
大腿骨頸部骨折 29
大腿骨骨幹部骨折 3
大腿骨顆部骨折 3
膝蓋骨骨折 6
脛骨顆部骨折 2
脛骨骨幹部骨折 7
足関節顆部骨折 6
踵骨骨折 4
その他 28
 
脊椎  
頸椎脱臼骨折 0
胸腰椎脱臼骨折 0
その他 0
 
軟部組織に対する手術 53
筋性斜頸切筋術 0
開放創のデブリドマン 10
遊離皮膚移植 4
有茎皮膚移植 0
ばね指 10
手の腱手術 8
Achilles腱縫合 6
腱移行植 2
その他 13
 
切断 -
上肢 -
手指 -
-
大腿 -
下腿 -
その他 -
血管・神経 2
神経剥離 2
 
関節外科 346
人工骨頭   17
人工関節 股関節 9
膝関節 56
足関節 1
肩関節 0
その他 5
骨切り術 骨盤骨切り術 0
大腿骨骨切り術 0
高位脛骨骨切り術 8
外反母趾矯正術 0
その他 0
再発性又は習慣性脱臼 1
膝蓋骨 3
靭帯・その他 肩腱板断裂 2
足関節靭帯損傷 1
膝靭帯縫合・再建 10
半月板手術(観血) 81
関節鏡 関節鏡検査 119
鏡視下手術 0
  滑膜切除術 3
関節固定術 0
関節形成術 5
その他 25
 
脊椎外科 51
頸椎 頸椎前方固定術 0
頸椎脊柱管拡大術 2
腰椎椎弓切除術 27
腰椎 腰椎Love法 14
腰椎固定術 3
  側弯症手術 0
脊髄腫瘍摘出術 0
脊椎カリエスに対する手術 0
その他 5
 
腫瘍手術 27
良性軟部腫瘍 23
良性骨腫瘍 4
 
感染性疾患 3
化膿性骨髄炎 -
化膿性関節炎 1
その他 2
 
 


変形性膝関節症について
2012年11月 2日

変形性膝関節症について

変形性膝関節症ってどんな病気?

膝関節の軟骨がすり減り、関節炎や変形を生じて、痛みなどが起こる病気です。正常の膝関節では関節の表面は軟骨で覆われています。弾力性に富んだ組織からなる軟骨は、衝撃を和らげたり、関節の動きを滑らかにしたりしています。
また、滑膜から分泌される関節液は軟骨の成分の1つであるヒアルロン酸を含んだ粘りのある液体で、膝関節がスムーズに動く潤滑油と軟骨の栄養の役割を果たしています。初期の変形性膝関節症では、軽度の関節軟骨の磨耗が生じますが自覚的な症状はほとんどありません。軟骨の磨耗がある程度すすむと(中期)、膝の曲げ伸ばしや立ち上がり、歩行時の膝にかかる負担の増加および軟骨、半月板の変性による刺激により関節炎が生じます。関節炎では、膝を曲げ伸ばししたときの痛み(動作時痛)や曲げ伸ばしの制限(可動域制限:かどういきせいげん)が生じます。また、関節液が多量に分泌されて関節に「みず」がたまること(関節水腫:かんせつすいしゅ)もありますが、関節内のヒアルロン酸は逆に減少します。進行期の変形性膝関節症では、軟骨の磨耗がさらに進み関節の土台の骨(軟骨下骨:なんこつかこつ)が露出したり骨棘(こつきょく)といった骨そのものの変形が生じたりします。この状態では、膝を動かしたり立って歩いたりするたびに硬い骨同士が直接ぶつかり合うため強い痛みを生じ、曲げ伸ばしの制限も高度となり日常生活において大きな障害となります。

変形性膝関節症の治療方法

変形性膝関節症の治療方法には、大きく分けて保存療法と手術療法の2つがあります。保存療法にはリハビリテーション、装具療法、物理療法、薬物療法があり、これらを組み合わせて行われます。手術療法は、保存療法で効果が得られない場合に選択されますが、この数は決して多くはありません。変形性膝関節症は、加齢による関節の変化が主因なので、関節の機能を維持しようとする患者さん自身の気持ちとがんばりがとても大切です。

変形性膝関節症の治療方法(保存療法)

リハビリテーション

変形性膝関節症に対するリハビリテーションの目的はひざの曲げ伸ばしの回復(可動域訓練)とひざを支える筋力の回復(筋力訓練)です。関節の2大機能である可動性と支持性を回復させるリハビリテーションは変形性膝関節症の治療のみならず予防法としても大変重要であり、多くの人に積極的に行っていただきたい内容です。

可動域訓練

可動域訓練は、変形性膝関節症によって関節の動きが悪くなったり、動く範囲が狭くなったりした場合に、その動きの改善や動きの範囲を広くするために行われます。
ひざの曲げ伸ばしの訓練は、まずひざを温めてから行うと痛みも少なく関節や筋肉も柔軟になっているのでより効果的です。蒸しタオルを10分程度ひざに当てたり、入浴時に浴槽のなかで訓練したりするのが良いでしょう。

筋力訓練

変形性膝関節症では、太ももやひざの周りの筋肉を鍛えてひざ関節を支える力を強くすることが大切です。仰向けに寝た状態や椅子にすわった状態で片方の脚を伸ばし(寝た状態では30~45度位に挙上)、そのまま10秒ほど支える方法はひざ関節を支える筋肉として1番重要な大腿四頭筋の力を鍛える簡単な方法としてお勧めです。また、水中歩行などプールでの運動は浮力のためにひざへの負担が少なく筋力をつけるのに大変有利です。

変形性膝関節症の治療方法(手術療法)

変形性膝関節症の手術療法は、保存療法で効果が得られない場合に選択されますが、この数は決して多くはありません。変形性膝関節症は、加齢による関節の変化が主因なので、関節の機能を維持しようとする患者さん自身の気持ちとがんばりがとても大切です。


手術の種類 具体的な手術内容
関節鏡視下手術 ひざの中にカメラ(内視鏡)を入れて行う手術です。

関節内を観察しながら、変成した半月板や軟骨、増生した滑膜や骨棘の処理を行います。
創(キズ)も小さく、手術後数日で歩行が可能で、早期に社会復帰ができます。
ただし、効果の持続性が短い場合もあります。
高位脛骨骨切り術 脛骨のかたちをかえて、O脚を矯正し、ひざの内側にかかる負担を軽減する手術です。

矯正した骨の部分がくっつくまで2~3ヶ月を必要としますが、重労働やスポーツを含めて活動できるまで回復します。
ひざの変形が中等度で内側にとどまっており、40~60才代の方で比較的日常活動性の高い方が治療の対象となります。
人工関節置換術 変形した関節の表面を金属などでできた人工の部品で置き換える手術です。

ひざ全体が大きく変形し、痛みが強く立ち座りや歩行など日常生活に支障をきたす場合に行われます。
痛みを取り除く効果は高く、日常生活に支障をきたすことはなくなりますが、正座などの深い曲げ伸ばしや運動などの無理は制限されます。
 人工関節置換術には、関節の表面全体を置き換える全置換術と部分的に置き換える単顆置換術(たんかちかんじゅつ)の2つがあり、関節の変形の程度などによって選択されます。


人工膝関節全置換術(TKA)
2012年11月 2日

人工膝関節全置換術(TKA)について

当院ではMIS(最小侵襲手術)でTKAを行っています。従来の手術では15~20cmの傷を必要としていましたが、MIS‐TKAでは10~12cmの傷で行います。
また、従来の手術より太ももの筋肉へのダメージを最小限にとどめる方法で行っています。
MIS-TKAでは手術の傷が小さく、目立たなくなることもメリットのひとつですが、筋肉や腱へのダメージを最小限にとどめるため、手術後の痛みが少なく、回復が早くなることが最大のメリットです。
ただし、MIS-TKAはすべての患者さんに行えるわけではありません。
当院ではMIS-TKA専用に作製された手術器具を使用し、トレーニングを受けた医師が手術を行うことで、90%以上の患者さんにMIS-TKAが可能となっていますが、関節リウマチの方や膝関節の状態、全身の健康状態によっては従来の手術法になる場合もあります。
また、いくら傷が小さくても人工膝関節の設置がうまくいかなければ長持ちする膝関節にはなりません。当院ではまず手術結果が良いことが最も大切なことと考えていますので、手術中の判断で傷を大きくすることもあります。



膝前十字靭帯損傷について
2012年8月23日

今回は現在当院が特に治療に力を入れております膝前十字靭帯損傷に対する解剖学的2重束靱帯再建術と変形性膝関節症に対する人工関節形成術についてお話します。

膝前十字靭帯損傷に対する解剖学的2重束靱帯再建術   膝前十字靭帯損傷とは

膝関節には、前十字靭帯(ACL)、後十字靭帯(PCL)、内側側副靭帯(MCL)ならびに後外側支持機構(PLLA)と言われる4本の靭帯があります。ACLの役割は、前方動揺性(脛骨の前方へのズレ)、回旋動揺性(ねじれ)を抑えることです。本靭帯を損傷した場合、スポーツ動作時(ダッシュ、ストップ、ジャンプならびに方向転換等)に脛骨が前方にねじれながら亜脱臼し膝崩れを起こします。また膝崩れを繰り返すことによって二次的に軟骨や半月板が損傷されます。

受傷機転ならびに診断

受傷機転としては、バスケットボールやバレーボールのジャンプの着地、スキーの転倒、ラグビーやサッカーのコンタクトによって膝関節を捻った際によく受傷します。受傷時の症状としてはブチッあるいはボキッという音や感触、膝の疼痛(いたみ)ならびに腫脹(はれ)が認められます。しばらく時間が経過すると膝崩れやはずれる様な不安定感、ロッキング症状(膝関節が急に動かなく)が認められます。以上の症状が起きた場合、必ず整形外科を受診してください。適切な診察とMRIを始めとする画像診断を行ってACL損傷の有無をチェックしたうえで、適切な治療を行う必要があります。一般に本靭帯損傷を放置すると受傷前と同等のレベルでのスポーツを行うことは困難であり、二次的に軟骨や半月板が損傷され変形性関節症(老人性変化)につながります。若い方ならびにスポーツを積極的に行われている中高年の方には手術をお勧めします。

手術による治療について

手術は従来においては靭帯を縫合する方法も行われていましたが、現在は再建術といわれる靭帯を作り直す手術が主流です。再建術にはいろいろな方法がありますが、当院では以前より症例に応じて膝蓋腱あるいはハムストリング(膝の屈筋腱:大腿骨の後ろの筋肉)を使用し関節鏡を用いた低侵襲な方法(可能な限り関節を開かずに手術を行う)を行ってきました。現在は2005年5月以来、ハムストリングを用いて2重束2ルート靱帯再建術を行っています。簡単に言い換えれば採取したハムストリング腱を重ね合わせて2本の5~8mmの太さの腱を作り、靱帯の元のあった位置に大腿骨と脛骨にそれぞれ2カ所の骨の穴を空けて靱帯を通す手術です。

この2重束2ルート靱帯再建術は従来の1重束靱帯再建術に比べて、移植腱移行部の接触面積が広いため、移植腱移行部の治癒が早める効果があります。また、本来あるべき位置に移植腱を挿入できるため、より解剖学的再建が可能となりました。さらに2本の靱帯がそれぞれストレスを分散するために1重束靱帯再建術比べ再断裂が少なくなっています。

大腿骨側は、トランスフイックスピンとエンドボタンを使用して靭帯を固定します。脛骨はステープルとソフトスクリューにて固定します。


術後のリハビリついて

現在行っている解剖学的2重束靱帯再建術は可能な限り関節を開かずに手術を行う低侵襲な手術方法なために、平均的には、術後2日より疼痛の軽減を待って、前十字靭帯用の装具を装着して、関節可動域訓練開始、術後5日より部分荷重、術後14日より1本杖による歩行、術後3週にて退院可能となります。約2~3カ月でジョギングを開始、6~10カ月にてスポーツの種類ならびに移植腱の状態をみてスポーツ復帰を行っています。






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